投資の世界は、情報の海に溺れることなく、的確な知識と戦略を身につけることが成功の鍵です。
そんな中、200冊もの「お金に関する名著」を読み解き、そこから導き出した「投資の正解」を一冊に凝縮した本が登場しました。それが、『お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解』です。
今回はタザキさん著のお金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解を読んだので、ポイントの要約やレビュー・評判を紹介いたします。
本書は、単なる投資指南書ではありません。著者は、200冊もの名著を読み、そのエッセンスを抽出しながら、自らの投資哲学を構築しています。これから投資を始めるにあたって知っておきたい普遍的な投資の原則がわかりやすくまとめられている一冊でした。
購入をお考えの方は是非、今回のレビュー記事を参考にしてください。
はじめに
著者の経歴
お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解の著者はタザキさんです。
「聞いてわかる投資本要約チャンネル」というYoutubeチャンネルを運営しており、17.7万人を超えるチャンネル登録者数となっています。
200冊以上の投資の名著のレビュー動画を投稿する中で得た自分なりの結論をまとめるために本書を出版しました。
本書はこんな人におすすめ!
本書はこんな人におすすめです。
・これからNISAを始めたいと考えている投資初心者の方
・長期に興味のある方
・自身の投資のスタイルが決まっていない初級~中級者
これに当てはまらないような方でも、本書を読めば新たな気づきや学びを得ることができるような内容になっています。
お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解の概要を紹介
次にお金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解の概要を紹介いたします。
200冊の名著から学ぶ、投資の核心
本書の特徴の一つは、200冊もの「お金」に関する名著をレビューし、それぞれの本から学んだ教訓を紹介している点です。投資や経済に関する古典的な名著から、現代のベストセラーまで幅広く取り上げられており、それぞれの本がどのように「投資の正解」に寄与したのかがわかりやすく解説されています。
例えば、バンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』や、ピーター・リンチの『ピーター・リンチの株で勝つ』など、投資の基本を学ぶ上で必須とも言える書籍が紹介され、そのエッセンスが抜粋されています。また、レイ・ダリオの『プリンシプルズ』や、チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』といった、現代の投資理論においても欠かせない書籍が網羅されています。
これらの名著が提示する投資の基本原則を踏まえ、著者は独自の投資戦略を提案しています。このような戦略は、特定の市場状況に依存するのではなく、長期的に安定した成果を上げるために必要なノウハウが詰まっています。
第一章 何のために投資をするのか?
本章は投資を始める前の準備段階においての理が記載されています。
いまだに日本は世界の中でもお金持ちが多い国であり、一般人でも億万長者になることが可能でありこと。お金持ちは豪勢な暮らしをせず、自己の心理をコントロールして、冷静に投資に資金を回すことができる人が多いそうです。
また、プロのアドバイスよりも自分が独学で研究したことのほうが蓄財の上で役立つと認識している。
などといったお金持ちの特徴がまとめられています。
また、投資における「貨幣の時間価値」の重要性や考え方が解説されています。
金融の世界ではお金は増えるものであり、それは「貨幣の時間価値」が考慮されているから。
お金を使い際は今の金額だけではなく、その金額の将来価値を捨ててまで欲しいかどうかを検討材料にすべきといった内容を解説しています。
浪費癖があり、なかなかお金が貯まらないという方は是非理解しておくべき概念だと感じました。
他にはFRIEをするためにゴールから逆算するための運用計画の立て方といったものも本章で詳しく解説されています。
貨幣の時間価値を理解していれば、無駄使いを減らせるかも!?
時間価値の概念は金利との関係も深いです!
第二章 敗者のゲームにならないために
投資はミスを減らすことで勝てるゲームであり、多くの方にとってはインデックスに連動する投資信託やETFを買うといった防衛的投資をするだけで十分合格である。
負けない投資をベースにおき、少しでもリターンを最適化させる方法が記載されています。
購入タイミングのミス、余計な資金移動によるミス、投資期間のミスといった、多くの方が犯しがちなミスについて記載されています。
特に投資期間においては、短期間においてはマイナスサムですが、長期投資は投資先の企業が価値を生み出しているためプラスサムゲームと言及しています。
また、配当を再投資することで複利効果も得ることができます。
パフォーマンスが良かったのは何もしなかった人というデータがあるように、初心者の場合は下手な売買は行わずに長期保有が適していると記述されています。
また、株や投資信託の購入・報酬・売却時の手数料もなるべく抑えることが非常に重要です。
狼狽による無駄な売買を減らすことが勝つためには重要です。
長期投資を実践するのはそこが難しい…
第三章 投資手法の最新研究
第三章では市場を出し抜いて高いパフォーマンスをあげることができるのかについて、名著の理論をもとに解説しています。
また、理論株価や企業価値の評価方法(DCF法、PER)などについても詳しく解説されています。
バリュー投資を取り組みたいと考えている方にとっては本章は大変勉強になる解説がなされています。
他にはレバレッジETFの特性や、予測できないブラックスワンへの備え、リバランスすべきかどうかについても考察がなされています。
第四章 欲望をコントロールする
本章では心理による歪みを分析する行動ファイナンスについて言及しています。
プロスペクト理論やバブル発生と崩壊の心理、バブル崩壊時の対処法やルールとシステムを用いで行動を自制することの重要さについて記述されています。
投資家が陥りやすい罠についての解説が多いため、投資初心者の方はしっかりと理解しておきたい内容となっています。
第五章 米国株は本当に儲かるのか?
本章ではまず投資信託とETFのメリット・デメリットについて比較しています。
中でも投資信託は分配金を自動で再投資できるため、ETFと比較して手間をかけずに複利運用が簡単になるという内容は大変勉強になりました。
また、世界分散か米国集中かについても考察されています。
米国においてはGAFAMを除くと日本のTOPIXと大きな成績の違いはなかったというデータがあり、今後の米国投資のパフォーマンスもGAFAMの成長性が大きな影響を与えるということが言及されていました。
さらにはiDeCoやNISAの活用方法、世界分散投資の実現方法、決算書の読み方といった内容が記載されていました。
投資家youTuberがおすすめするお金の名著リスト
最後には200冊もの名著を読んできたタザキさんおすすめの投資本のリストが掲載されています。
これから投資本をもっと読んで学んでいきたいという方には大変役立つ内容だと思います。
リストの内容が気になる方は是非本書を購入してチェックしましょう。
本書で学んだこと
私が本書で学んだことや、勉強になったフレーズ・内容を以下に挙げます。
あくまでも自身の思考の整理のためのメモなので、本書ではより深く解説されています。
・貨幣の時間的価値の考え方
・株式投資は長期運用ではプラスサムゲームである
・長期積み立て投資によってタイミング、資金移動、投資期間のミスを防ぐ
・配当を再投資し、複利効果を最大限に活かす
・最新の投資手法のパフォーマンスについて
・心理面による投資行動の歪みと、対策方法
・投資信託とETFのメリット・デメリット
・米国のパフォーマンスはGAFAMの影響が大きく、それを除くとTOPIXと大差がない
・今後読むべき書籍
お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解は投資方針の作成に役立つ!
以上、今回は「お金の名著200冊を読破してわかった!投資の正解」という本の概要と学んだこと。レビューを紹介いたしました。
まだ、投資の方向性やスタイルが定まっていない投資初心者は必ず知っておくべき市場の原理・原則がまとめられていました。
投資の基礎を固めたい人や、新たな投資戦略を模索している人にとって非常に有益な一冊です。
具体的な銘柄や選定方法といった内容はあまり書かれていないため、投資の大枠を理解するのに役立つ一冊でした。
長期的な資産形成を目指す人にとって、この本は間違いなく一読の価値があります。
結びに、投資における成功は、単なる知識の積み重ねだけではなく、それをいかに実践に活かすかが鍵です。本書を通じて、あなたの投資の旅がより確かなものになることを願っています。